Emil Kowalski の skills
動きのルール集。ease-in禁止・UIは300ms未満・押したら scale(0.97) など、数字で決めてある。作る animate と、見直す review-animations が別になっている。
- デザイン
- アニメーション
- レビュー
npx skills@latest add emilkowalski/skills7つとも実在した。ただ、要約に書いてあった説明のうち4つは中身とズレていた。
YouTubeで「AIに美しいサイトを作らせるデザインSkills」という動画を見つけて、別のAIに文字起こしの要約を作ってもらいました。7つのリポジトリ名と、それぞれの特徴がきれいに表になっていて、正直そのまま記事にするつもりでした。
でも、書く前にGitHubを開いてSKILL.mdを読んでみたら、話が少し違ったんですよね。
まず安心したのは、7つのリポジトリが全部本当にあったこと。★は一番多いEmil Kowalskiのもので41,198、一番少ないtastemakerでも418あって、7つともMITライセンスでした(2026年9月26日に測った数字です)。
問題は中身の説明のほう。要約に書かれていた特徴を、SKILL.mdの本文と1つずつ突き合わせました。
要約に書かれていた説明と、SKILL.mdの実物
| リポジトリ | 要約での説明 | 実物 |
|---|---|---|
| emilkowalski/skills | アニメーションのイージング | ◎合っているが一部。スキルは13個あり、主役はデザイン全般の emil-design-eng |
| jakubkrehel/skills | AIが自分を採点し直すループ | ◎ループではない。指摘を表にして最後に Block か Approve を出すレビュー役 |
| codeswithroh/tastemaker | ニュートラルグレーを優先 | ✕逆。グレーは主役の色に寄せて色味を付けろ、と書いてある |
| codeswithroh/tastemaker | 1pxの半透明ボーダー | ✕tastemakerには無い。似た規則は jakubkrehel の画像の縁取り |
| elayadesign/ai-design-skills | H1〜H6のサイズ比率 | ✕比率の規則は見当たらない。文字サイズはTailwindの既定の段から選ばせる |
| MengTo/Skills | ネオンやカードUI | ✕SKILL.mdは142個。ネオンという名前のものは無く、半分以上はWebの見た目のレシピ集 |
| ConardLi/garden-skills | 部品の分け方など本番運用 | ✕中心は「AIっぽさ」を避けるデザインの指示。部品分けの話はほぼ無い |
要約を作ったAIが悪いというより、動画のしゃべりを要約して、さらにそれっぽく膨らませた結果なんだと思います。「tastemakerはグレーを好む」は、読んだ人がそのまま信じて設定を書いたら、スキルの意図と正反対のものができあがる。ここは怖いなと感じました。
7つ合わせるとSKILL.mdは数百個あって、全部は読めていません。そのうえで、具体的な数字が書いてあって、明日から自分の仕事に効きそうなものを抜き出します。
Emil Kowalski の animate。 UIの動きに ease-in を使うな、と太字で書いてあります。ゆっくり始まる動きは、ユーザーが一番見ている瞬間を遅らせるから。さらにUIのアニメーションは300ms未満、ボタンを押したときの反応は100〜160ms、出てくる要素は scale(0) からではなく0.9〜0.97から。数字で書いてあるので、AIに渡したときにブレません。
jakubkrehel の better-ui。 外側の角丸は「内側の角丸+余白」。入れ子の角丸がそろっていないのが、画面が何となく変に見える一番よくある原因だそうで。これは読んだ瞬間に、自分が作ったカードのいくつかを思い出して少し恥ずかしくなりました。better-typography の「18px未満の文字は太さ400以上」も効きます。
tastemaker のチェックリスト。 青紫の斜めグラデーションは「AIが作った」と一番バレる目印、という項目があります。文字にグラデーションをかける見出しは、どの雰囲気でも許さない、と。アクセントの色は画面の5%くらいまで、という数字もありました。
ここがポイント
いいスキルほど「きれいに」とは書いていない。300ms未満、内側の角丸+余白、アクセントは5%、と数字で書いてある。
読んでいて一番「おっ」となったのがここです。
Emilは「UIの動きは300ms未満」。一方でelayadesignのLP用スキルは、見出しの出方に duration-700 を使い、スクロールで出てくる演出は800ms以上かけろと書いている。4倍近く違います。
どちらかが間違っているわけではない気がしていて。Emilが言っているのはボタンやメニューのように何度も触る部品の話で、elayaはLPを最初に見たときの一度きりの演出の話なんですよね。ただ、両方をまとめて入れると、AIはその区別をしてくれるとは限らない。ボタンまで700msでゆっくり動くLPができあがる可能性がある。
なので、全部入れるのはやめました。
要約には「npx skills add で一括追加」とありましたが、そのコマンドをREADMEに書いているのは7つのうち3つだけでした。
READMEに書いてある入れ方
| 入れ方 | リポジトリ |
|---|---|
| ◎npx skills add(Vercel Labs のCLI) | emilkowalski / jakubkrehel / garden-skills |
| Claude Code の /plugin marketplace add | tastemaker / designer-skills(garden と jakubkrehel も対応) |
| git clone して .claude/skills へコピー | elayadesign |
| 入れ方の記載なし | MengTo(READMEに「決まったら書く」とある) |
skills というnpmのパッケージは、npmで調べるとVercelのGuillermo Rauchさんたちが出しているもので、2026年9月時点でv1.7.0でした。Claude Code向けには .claude/skills/ に、-g を付けると ~/.claude/skills/ に入ります。
NextCodeにはもともと、LPやホームページを作るときの自前のデザイン規則があります。本文は17〜18pxの太字、見出しは太さ900の丸ゴシック。ところがelayaのスキルは「900の太さは使うな」「Inter、Roboto、Arial…は使うな」と書いていて、後半は同じ意見なんですが、前半は真っ向からぶつかる。
なので、elayaは全体には入れません。英語のLPを作るときだけ、そのプロジェクトの中に入れるつもりです。
逆にすぐ入れたいのは、作ったあとに見直させるほう。jakubkrehel の better-interface と、Emil の review-animations です。作る側のルールは自分の規則と喧嘩しやすいけれど、レビュー役は「ここがおかしい」と指摘するだけなので、ぶつかりにくい。これは読んでから決めた順番でした。
この記事の時点では、どのスキルも自分の環境に入れて動かしてはいません。読んだだけです。入れる前と後で同じLPを作らせて、何が変わったかを並べるところまでやって、初めて「おすすめ」と言える気がしています。
それと、スキルは説明文の1行でAIに呼ばれるかどうかが決まります。7つ全部を入れたとき、どれが呼ばれてどれが黙るのか。ここも試してみないと分かりません。
もう1つ。tastemaker は写真やアイコンをネットから取ってきますし、スキルにはスクリプトを同梱できます。★の数は安全の保証ではないので、入れる前にSKILL.mdと同梱ファイルは一度読んでください。自分もそうしています。
次は、この中から1つずつ実際に入れて、入れる前と後で同じページを作らせた結果を書きます。紹介したスキルは記事の下にカードでまとめました。これまでの記事とスキルの一覧はAIに入れる便利なSkillsのページに、ほかの開発の話はブログに置いています。
「このスキルを試してほしい」というものがあれば、お問い合わせから教えてください。
コマンドはリポジトリのREADMEに書いてあるものをそのまま載せています。入れる前に中身(SKILL.md)を一度読んでください。
動きのルール集。ease-in禁止・UIは300ms未満・押したら scale(0.97) など、数字で決めてある。作る animate と、見直す review-animations が別になっている。
npx skills@latest add emilkowalski/skills角丸・文字・色・余白・アクセシビリティを見直して、指摘を表にし、最後に Block か Approve を出すレビュー役。全部まとめて回す better-interface がある。
npx skills add jakubkrehel/skills参考画像から色を拾い、開発者ごとの好みを保存して、それに沿ってUIを作らせる。「AIっぽさ」のチェックリストつき。入れたあと /plugin install tastemaker@codeswithroh を続けて打つ。
/plugin marketplace add codeswithroh/tastemakerLP専用。1つの提案・1人の相手・1つの行動に絞らせる。フォントの禁止リストや、ゆっくり見せる演出(700〜800ms)まで細かく決めてある。
git clone https://github.com/elayadesign/ai-design-skills.git /tmp/ai-design-skills && cp -r /tmp/ai-design-skills/skills/landing-page-design .claude/skills/5つ入り。web-design-engineer は25の見た目のレシピと「AIっぽい」表現の禁止表を持つ。記事をHTML化するもの、画像生成のプロンプト集(APIキーが要るモードあり)も。
npx skills add ConardLi/garden-skillsSKILL.mdが142個。ガラス風UIや光るボーダーなどWebの見た目のレシピが88個、ゲームや3Dもある。READMEに決まった入れ方はまだ無い。
調査・デザインシステム・UI・動き・納品までを9つのプラグインに分けたもの。1つずつは短めで、コントラスト4.5:1やタップ領域44ptなど定番の基準がまとまっている。
/plugin marketplace add Owl-Listener/designer-skillsこの記事を書いた人
NextCode(沖縄県宜野湾市)は、iOSアプリ・ホームページ/LP・NFCデジタル名刺・AI業務自動化を作っている開発スタジオです。ここで書いているのは、実際に作って公開したものと、その過程で詰まったことだけです。
お問い合わせフォームは24時間受け付けています。