DAY 41 / 100本ノック ― 「しゃべって3Dパーツを作る」に脇道した日。無料化という撤退戦も学んだ

“iOSアプリだけが武器じゃない。言葉で3Dが出るWebツールも、100本のうちの1本だ。”
2026-06-04、今日は少し脇道。iOSアプリではなく、Webツール『chatcad』を丸2日かけて作り込みました。言葉で説明すると、3Dプリント用のパーツ(STL)が出てくるツールです。
事実はコミット履歴からだけ引用します(この数日、chatcad関連のコミットが数十本並んでいます)。
chatcad ― しゃべると3Dパーツが出る
『M6のネジ穴が4つある、60mm角のブラケットが欲しい』みたいに言葉で書くと、AIが寸法を解釈して、trimesh(Python)で立体を生成し、watertight(印刷可能)なSTLを出力する。旧車や家電の『廃番になった小さな部品』を、素人が自分で作れるようにするのが狙いです。
今日入れた主な機能(すべて実コミット):
- チャットで作る: AIが質問を返しながら寸法を詰める
- 手書きスケッチ+画像から生成: 採寸メモの写真をVision LLMで読む
- コード↔プレビュー双方向同期: 数値を触るとリアルタイムで3Dが変わる
- 実行可能なPythonをダウンロード可: 生成物がブラックボックスにならない
- Supabase保存 + 生成履歴のワンクリック復元
LP(ランディングページ)も4コマ漫画つきで作り直しました。『チャット→STL』の物語を、漫画で見せる構成です。
なぜ脇道したか ― 100本は『iOSアプリ100本』とは限らない
『iPhoneアプリを100本』と銘打ってはいますが、実際に市場の穴を掘っていくと、iOSアプリの形が最適じゃない領域が出てきます。chatcadは、Webの方が圧倒的に体験がいい(3Dプレビューを大画面で見たい、生成Pythonをダウンロードしたい)。だから割り切ってWebにしました。100本ノックは『iOSに全部押し込む』縛りゲーではなくて、『市場の穴に、最適な形をぶつける』ノックなんだと、今日あらためて思いました。
もう一つの学び ― 『完全無料化』という撤退戦
今日はもう一つ、地味だけど大事な判断がありました。単価比較アプリ(waridoku / UnitWise)を、リジェクト回避のためにv1.0を完全無料化した件です。
有料機能で審査に引っかかるくらいなら、いったん全部無料で出して、ユーザーを取ってから課金を足す。『まず世に出す』を優先して、課金は後追いする。100本もあれば、全部を最初から課金モデルで通そうとするより、こういう撤退戦・柔軟戦を混ぜたほうが、トータルの生存率が上がる。無料化は負けじゃなくて、時間を買う手。今日はそう整理しました。
100本ノックについて今日思ったこと
『稼げるか?』の問いに対して、今日の答えは『手段を固定しないほうが、たぶん稼げる』です。iOSアプリ、Webツール、有料、無料 ― 全部カードで、市場ごとに切り方を変える。100本を全部同じ型で作ろうとすると、逆に穴にハマる。
正直な現在地: iOS公開は7本のまま(この数日はchatcadに注力)。でも、武器の種類が1つ増えました。
4コマ漫画 ― 「手段を、固定しない」

次の日記は、量産で必ずぶつかる『同じバグが全アプリで再発する』問題を、仕組みで潰した話を書きます。