Google口コミを増やす導線で、やっていいことと、やってはいけないこと
“満足度で遷移先を変えた瞬間に、それはポリシー違反になります。便利そうに見える分岐ほど危ない。”
「口コミを増やしたい」という相談は、店舗のサイトを作るとほぼ必ず出ます。
うちでも自社の修理店9店舗で、口コミ依頼の導線を作り直しました。作る前に、Googleのポリシーと日本の景表法を、要約記事ではなく原文で読みました。

Google口コミを増やす導線で、やっていいことと、やってはいけないことを4コマ漫画にしたもの
読んでよかったです。やってはいけないことが、思っていたより具体的に書いてあったので。
1越えてはいけない線は2本だけ
Googleマップの投稿ポリシーには、お店側の禁止行為がはっきり書かれています。1つは、否定的な口コミを妨げたり、肯定的な口コミだけを選んで募ること。もう1つは、特定の内容を含めるよう依頼すること。

越えてはいけない線は2本だけを表すイラスト
日本側は、2023年10月1日に施行されたステマ規制です。お店が表示内容の決定に関わったのに、それを隠すと、お店の表示として扱われる。罰を受けるのは投稿した客ではなく、お店です。
この2本を外さなければ、口コミの依頼そのものは禁止されていません。Googleも「内容に影響を与えずに実体験の投稿を促すこと」は許可すると明記しています。
よく見かける口コミ導線を、ポリシーに当てると
| やり方 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 満足した人だけGoogleへ、不満の人は店の問い合わせへ | アウト | 肯定的な口コミを選んで募る行為 |
| 「スタッフの〇〇さんの名前を書いて」と頼む | アウト | 特定の内容を含める依頼 |
| 星5を条件に割引 | アウト | お店の表示になる+対価 |
| カードをかざすと投稿画面が開く | ◎OK | 内容に触れていない |
| 全員に同じボタンで投稿を促す | ◎OK | 選別していない |
表の1行目が、いちばん多く見かける形です。「満足度が4以上ならGoogleへ」という分岐は便利そうに見えますが、これを書いた時点でポリシー違反になります。
うちの導線は、満足度がいくつでも、全員が同じ最終画面で、同じ大きさのGoogleボタンを見ます。
2QRとNFCの使い分け
投稿画面へ飛ばす入口は、QRコードとNFCカードの2つを使っています。

QRとNFCの使い分けを表すイラスト
QRは印刷物向きです。レシートやカウンターのカードに載せられて、店側の準備が安い。ただ、カメラを起動して、枠に合わせて、出てきたリンクを押す、という3手順があります。
NFCはかざすだけで1手順です。その代わりカードの単価がかかり、ケースが厚いと反応しないこともある。
9店舗では、カウンターにNFCカードを置き、レシートと名刺にQRを載せています。どちらか片方に寄せる理由が今のところ無いので、両方です。
投稿先のURLは店舗ごとに1本ずつ、Place IDを確定させて作ってあります。ここを間違えると、別の店に口コミが飛びます。9店舗ぶんを一度確定させたあとは、引き直さないルールにしました。
3AIに下書きを書かせる、の線引き
書くのが面倒で投稿しない人は多いので、7問のアンケートに答えると下書きができる仕組みも作りました。

AIに下書きを書かせる、の線引きを表すイラスト
ここが一番危ないところです。客が言っていないことが下書きに入ったら、それは客の体験ではなくなる。
なので、AIに事実を足させません。スタッフの名前、金額、所要時間の断定、他店との比較、「県内最安」のような最上級。この5種類は、生成後にプログラムで機械的に弾いています。
もう1つ、下書きを未編集のままコピーできないようにしました。生成直後はコピーボタンが押せず、1文字でも直すと押せるようになります。
実際に12通りの回答で10回ずつ生成して測ったところ、下書きは最短200字、最長233字でした。長すぎず、投稿画面に貼って手直しできる長さに収まっています。
4正直に言うと、まだ数字がありません
QRとNFCのどちらが多く投稿につながるか。まだ比較できる数字を持っていません。両方を同時に置いたばかりで、入口ごとの件数を分けて数える仕組みがこれからだからです。

正直に言うと、まだ数字がありませんを表すイラスト
アンケート経由の下書きが、実際に何件投稿されたかも同じです。作った側としては「増えたはず」と言いたいところですが、言いません。数えてから書きます。
分かっているのは、やってはいけない形を先に潰したので、増えたときに取り消される心配が無い、ということだけです。
この記事を書いた人
NextCode(沖縄県宜野湾市)は、iOSアプリ・ホームページ/LP・NFCデジタル名刺・AI業務自動化を作っている開発スタジオです。 ここで書いているのは、実際に作って公開したものと、その過程で詰まったことだけです。
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